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2018年06月10日

ステインレス・スティール・フレット、その後

ステインレス・スティールのフレットは弦がツルツル滑って弾き易いし、そう簡単には減らないから長持ちして良いんだけど、高音域に金属的なキンキンした耳触りの悪い感触があるし、弦がフレットに触れた時の接触音が凄い。エフェクターをたくさん使ったり、やたら構造が複雑なアンプなら良いだろうけど、古いタイプのアンプに直結したりするとちょっと使えない。

といった事を以前書いた。が、しかし。

この間、ある店で、フェンダーのモダン・プレイヤー・テレキャスター・シンライン (長い名前だな) の黒を中古で見つけて、弾いてみたら中々良かったので買ってみた。ステインレス・スティールのフレットが乗っているワーモスのネックを着けてみても、音はそれほど変わらなかった。そうかそうか、やはりギターの個体差もあるんだな、これなら使えるな、と思った。

が、しかし。弦を俺がいつも使っている奴に替えた途端、ステインレス・スティール・フレット特有の音が出たのだ。「なんと!」と言うか、「ああ成る程当たり前じゃん!」と言うべきか、弦の太さ、つまり張力が大きく関係しているのであった!

そのギターはかなり軽かったのだが、それが裏目に出て、ワーモスのネックを着けるとネック側が重すぎた。色々と試してみたが、どうしても上手くバランスを取れなかった。全体的には凄く軽いのだが、ネック側にストラップが常に引っ張られていて、長時間弾くと肩が凝った。それで結局返品した。

しかし、これは貴重なヒントをくれた。「なんだ、エスプレッソ手放す事なかったかも (涙)」以外に、9のゲージの弦なら、ステインレス・スティール・フレットでも大丈夫らしい事と、あまり軽すぎるボディーだと、ワーモスのネックとは組み合わせられない事・・・

ステインレス・スティール・フレットはダメ派と、音変わらんじゃん派、エフェクターやアンプ以上に、弦が分かれ目かもしれない。

機材は深いねー。


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Posted by Shinnbone at 07:54│Comments(5)機材
この記事へのコメント
深いですねぇ(笑)。そっか、シンラインだと「軽いボディ」でバランスが崩れちゃうんですね...

どうなんですか、ステンレス・フレット+.9ゲージだと、「金属的なキンキン」は消える一方で全体的に音の太さが減りすぎるのかな?
Posted by アキラ at 2018年06月10日 23:40
音の太さが減ると言うか、う〜ん、スッキリした音になる、と言った方が近いかも。リンゴちゃん (スクァイヤーの小さなストラト) にも9の弦を貼って試したら、いわゆる「ストラトらしい音」になったよ。10だとらしくない、訳でもないんだけど、9の方が一般的な「ストラトと言われて連想する音」に近いんじゃないかと思う。でもリンゴちゃんだと、ブリッヂの後ろから弦が張られるから、9だと張力が弱すぎ。ボディーの裏から弦を通すギターなら、9で丁度いいかも。
Posted by ShinnboneShinnbone at 2018年06月11日 00:42
あ、言い忘れたけど、これ、家で爆音では試したけど、ギグで試した訳ではないから、9+ステインレス、実戦では使えない可能性もまだありです。
Posted by ShinnboneShinnbone at 2018年06月11日 00:45
なるほど。「スッキリした音」というのはいい感じでジャリっとしたフィールなんだろうと想像します(レスポールでは出ないようなね)。

深いですね...また経過(と実験の結果)を教えてください。
Posted by アキラ at 2018年06月14日 03:31
また何か発見 (と言うほどのものでもないけど) があったら書きます。
Posted by ShinnboneShinnbone at 2018年06月15日 10:20
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